PlayStation VRとは、ソニーから発売されたバーチャルリアリティ(VR)システムである。360 度全方向の3D空間の中にいるような体験ができる。
PlayStation VRについて当初、期待していたことが実は出来なかったことについて記載する。
PlayStation VR PlayStation Camera同梱版
(1)ブルーレイ3Dに対応していない
残念なことにブルーレイ3Dに対応していない。もし、PlayStation VRを使ってブルーレイ3Dを見たとしても、シネマティックモード(※)で2D映画としてしか観ることが出来ない。
※シネマティックモード 仮想空間にある巨大なスクリーンに映像が投射されるというものである。一応、3D空間にいる状態で2Dのスクリーンを見ている状態と思えばよい。
もし、ソニー ヘッドマウントディスプレイ HMZシリーズを持っているのであれば、手放さない方が良い。今のところ、 ヘッドマウントディスプレイでブルーレイ3D映画を鑑賞できるのは、HMZシリーズしかない。
HMZシリーズは発売中止となったが、まだAmazonやヤフオクで購入可能である。
なお、将来的にはブルーレイ3D対応にするという噂がある。
ソニー 【ワイヤレス対応】ヘッドマウントディスプレイ “Personal 3D Viewer" HMZ-T3W
(2)Youtube360°を3Dモードで観ることが出来ない
Youtube360°を3Dモードで観ることが出来ない。私はゲームよりもこちらの方を期待していたが、残念ながら3Dモードで観ることが出来ない。
「Littlstar」というアプリで3D映像が観られるようである。
ただし、「Littlstar」は、米国向けであるため日本のPlayStation®Storeで購入することはできない。
また、米Littlstar Media社の配信プラットホーム向けらしいため、Youtube360°は観ることはできないと思われる。
当然であるが、スマートフォンと3Dゴーグルを使えば、Youtube360°を観ることが出来る。(もともとYoutube360°はスマートフォン向けであるため)
VOX BE 3DVR ゴーグル イヤホン実装・音量調整・動画一時停止 日本語説明書付き(更新版)
(3)3Dビデオカメラで撮影した3D動画は3Dで観ることはできない
こちらは、試していないがPlayStation VR向けのディアプレイヤーは、左右ステレオ ペアによる3D写真、動画には対応していないらしい。
そのため、当然、3D撮影のビデオカメラで撮影した3D動画は、2D動画でしか観ることはできない。
SONY ビデオカメラ Handycam TD20V 内蔵メモリー 64GB シルバー HDR-TD20V
総論
全体的に3D映像には対応していないということであるが、リコーの360度カメラ『THETA S』のような360度カメラで撮影した360度映像には対応する。
RICOH デジタルカメラ RICOH THETA S 360°全天球カメラ 910720
意外に出来ないことはあるが、製品自体はとても満足している。
今後のバージョンアップで出来なかったことが出来るようになったら、更に素晴らしい製品になるだろう。