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「君の膵臓をたべたい」とは
「君の膵臓をたべたい」はとても切ない青春ドラマであり、住野よるによる初めての小説である。
「膵臓を食べたい」というところから、ホラー小説を連想してしまうが青春ドラマそのものである。
2016年の本屋大賞で第2位を獲得しており、200万部以上売れたベストセラーである。
実写版映画は、2017年7月に公開された。
劇場公開されたとき、話題となっていたことは知っていたが、最近、ようやく映画を観たので感想などを述べたい。
ちなみにアニメは、2018年に公開予定である。
こちらも公開されたら是非、観てみたい。
内容について
主人公は、とある高校の高校教師である。
高校教師である「僕」が高校生だった昔を回顧するところから始まる。
高校生だった「僕」は、病院で偶然、クラスメイトである桜良(さくら)の日記を見てしまい、膵臓の病気で余命僅かであることを知ってしまう。
桜良は、悲壮感など全くなくとても明るい。
「君、本当に死ぬの?」と聞くと、桜良は明るく「死ぬよ」と笑顔で答える。
自分の殻に閉じこもっている「僕」と人気者である桜良とは性格が正反対である。
それにもかかわらず、「僕」と桜良の不思議な関係が続いていく。
ストーリーは、ラストに向かって現在と過去を同時平行で進められていく。
桜良はなぜ、「僕」と不思議な関係を続けるのか?
なお、小説と映画は、若干ストーリーが変わっているようである。
感想
映画版の方であるが、山内桜良役の浜辺美波の笑顔がとても良い。
山内桜良役に浜辺美波を持ってきたのはとても良かったと思う。
余命わずかにもかかわず、とても明るい笑顔の山内桜良役を演じきった。
浜辺美波は、大化けする女優になることは間違いない。
ストーリーは青春物語であるため、最初、青臭く感じると思ったが、決してそんなことはなかった。
大人の「僕」と青年の「僕」の両方を描くことで、大人と青年の両方の視点で観ることが出来る。
女性であれば、山内桜良の視点で観ることもできるであろう。
もちろん私は大人の「僕」の視点で観ている。
青春時代を思い出す、切ない物語として。
エンドロールで流れるMr.Childrenの「himawari」も良かった。
まだ観ていない方は是非、観て欲しいと思う。