(感想)「私の夫と結婚して」は、タイムリープ・サスペンス・恋愛SFドラマの傑作だ
投稿日:2025年7月27日
日本リメイク版
先日、韓国ドラマ「私の夫と結婚して」の日本リメイク版を観た。
後で説明するがこのドラマは、タイムリープ・恋愛SFドラマの傑作だ。
まず韓国ドラマ「私の夫と結婚して」は、2024年1月1日から2月20日まで全16話放送されていたが、これをAmazonプライムが全10話で日本版としてリメイクした。
このドラマ、実は私は知らなかったが、妻の勧めで一緒に観たところ、ハマってしまった。
あらすじ(ネタバレなし)
ネタバレしない程度に導入部分のみ簡単に説明すると出だしは、2025年の現在。
小芝風花さんが演じる主人公・神戸美紗は末期がんを患っている。
その夫は、横山裕さんが演じる平野友也。
そして白石聖さんが演じる江坂麗奈は小芝風花の唯一の親友である。
外出がままならない末期がんで入院していた神戸美紗は、久々に外出許可が下りた。
そのとき、神戸美紗に保険会社から電話が。
保険金の受取人が神戸美紗の祖母から夫の友也に変えられていたのだ。
そして自宅に戻ると友也と麗奈の浮気の現場を目撃してしまう。
三人は、もみ合いとなり、美紗は、マンションの外廊下から落下してしまう。
ここで美紗は絶命し、1回目の人生が終わる。
美紗が意識を取り戻すと10年前の2015年の自分にタイムリープ(※)していた。
ここから彼女の2回目の人生が始まる。
さらに謎の人物、佐藤健さんが演じる同じ会社の部長、鈴木亘が現れ、これ以降、美紗を助けることになる。
※タイムリープ:人物の意識や体が、過去や未来といった異なる時間軸に移動すること
物語のルールとサスペンス性
このタイムリープした世界に実はルールがあった。
- 元の世界で起きたことは起きてしまう。ただし、身代わりがいればよい。
つまり、元の世界で誰かがケガをしたとしたら、タイムリープ後の世界でそれを避けようとすると、身代わりに別の誰かがケガしてしまうということだった。
なかなかよく出来たストーリーだ。
主人公の行動と伏線
このルールを理解した上で美紗は、同じ過ちを犯さないように行動することになる。
タイトルにあるように「私の夫と結婚して」は、美紗の夫になるはずの友也を誰かに結婚させるというものだった。
でも美紗は、一度目の人生で末期がんになり、しかも、マンションの外廊下から落下し絶命するが、どうやって回避するのか。
身代わりは。
いろいろ伏線があり面白い。
どう回収するのだろう。
観ていてハラハラする。
この辺は、サスペンス的だ。
恋愛要素
あと一回目の人生では関わりがなかった亘。
二度目の人生で美紗と亘の関係はどうなるのだろう。
そもそも亘は何者か。
ここは恋愛ドラマ。
このドラマは、タイムリープ、サスペンス、恋愛を詰め込んだSFドラマの傑作なのだ。
感想
最後まで観て、結論としては納得のいくラストだった。
とにかく亘がいい。
佐藤健さんは、イケメンかつ誠実な性格であり、陰から美紗を支えようとする自己犠牲の精神に溢れる人物として亘を演じていた。
これは、佐藤健さんに惚れる女性陣は多いだろう。
また小芝風花さんが演じる主人公・神戸美紗。
最初の人生では自分を抑え、他人に振り回されていたが、二度目の人生では、自らの意志で強く成長していく。
このドラマを観ていて思ったのは、自分の人生は、自分の意志で良くも悪くも変えられるということだ。
そういうメッセージが込められているのだろうと思う。
「未来は変えられる」というメッセージ
同じメッセージを感じた映画が他にある。
それは、「バック・トゥー・ザ・フューチャー」(三部作)だ。
過去・未来にタイムスリップするスティーヴン・スピルバーグの傑作映画だ。
テーマは「未来は変えられる」だろう。
同じものを感じる。

