最近の映画はほとんどないが、昔のSF映画ではよくクラシック音楽が使われていた。
そのひとつが「2001年宇宙の旅」である。
SF映画の金字塔である。名作中の名作である。
1968年の作品であるが今観ても色あせていない。特撮のレベルも高い。
この映画は、キューブリック監督とSF作家アーサーCクラークとの合作である。
元になったのは、クラークの短編小説「前哨」である。
この映画は少々難解である。意味が分かればそれほどでもないが。
ストーリーとしては、超知的生命体のより作り出された「モノリス」という石版型汎用マシーンにより類人猿から人類ヘ進化し、さらに次の段階に進化するといった内容である。別な見方をすると人類と究極まで進化を遂げた知的生命体との遭遇の物語である。
説明的なものは何もないので映像から理解するしかない。
ところで使われているクラシック音楽は、以下の通りである。
「ツァラトゥストラはかく語りき」 R.シュトラウス作曲
「青く美しきドナウ」R.シュトラウス作曲
重厚な「ツァラトゥストラはかく語りき」は、「モノリス」の登場シーンで使われている。
また「青く美しきドナウ」は、宇宙船がゆっくりと宇宙ステーションに入るシーンで使われている。まるで宇宙船が優雅にワルツでも踊っているかのようだ。格調高い雰囲気を出している。さすが映像と音楽にこだわりを持つキューブリック監督らしい。未来シーンと古い時代のクラシック音楽が見事に融合している。何度でも映像を鑑賞したい映画だ。クラシック音楽のように。
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