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SF映画とクラシック音楽「ソイレントグリーン」【原作ハリイ・ハリスンのSF小説「人間がいっぱい」】

投稿日:2016年12月3日 更新日:

ソイレント・グリーン(Soylent Green)は、1973年に公開されたSF映画である。原作は、ハリイ・ハリスンのSF小説「人間がいっぱい」である。

爆発的な人口増加により資源が枯渇し、緑ある自然がまったくなくなってしまった世界。

肉や野菜などの本物の食品は稀少で高価なものとなり、特権階級以外の人々は、ソイレントグリーンという合成食品を食べていた。

主人公は、警官役のチャールトン・ヘストンである。

ソイレントグリーンの原料は何なのか。

映画の終盤、主人公は驚愕の事実を知る。

以上がストーリーの簡単な説明である。

この映画の中で最も印象に残っているのは、主人公の親友である老人が「ホーム」と呼ばれる場所に行くシーンである。

そこで今では見ることが出来ない大自然の映像とともに、ベートーベンの交響曲第6番「田園」、そしてグリーグの「ペール・ギュントの朝」のクラシック音楽が流れ、老人は安らかに息を引き取るといったシーンである。

これほど自然が美しく見える映画はあっただろうか。

エンディングは自然の映像とともに「ペール・ギュントの朝」が流れるがとても悲しい映像に見える。

SF映画の傑作である。

老人役の名優エドワード・G・ロビンソンは、本作が遺作となった。

撮影時、ロビンソンはほとんど耳が聞こえない状態であった。

「ホーム」の撮影の9日後に亡くなったそうだ。

役者魂である。

 

使われているクラシック音楽は以下の通り。

チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」

 
ベートーベンの交響曲第6番「田園」

 

グリーグの「ペール・ギュント」の朝

 

 


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人間がいっぱい (ハヤカワ文庫SF)

 

アメリカのアマゾンであるが、何とソイレントグリーンのクラッカーが売られている。

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