デッカードブラスターとは、1982年公開のSF映画「ブレードランナー」においてリック・デッカード(ハリソン・フォード演)が使用した架空の銃である。
このデッカードブラスターは、小道具主任であるテリー・E・ルイスらによって実銃改造のプロップ(小道具)が製作された。
プロップは映画製作後に行方不明になっていたが、2006年8月にロサンゼルスで開催された「第64回世界SF大会L.A.コンⅣ」において一般公開されたそうだ。
このときの高解像画像などをもとに映画評論家の中子真治氏の留之助商店においてデッカードブラスターの制作が行われた。
デッカードブラスターの実際の制作は、原型師の徳信尊氏が行った。
名称は、版権の関係で「留之助ブラスター」となった。
名称は留之助ブラスターでも、最もデッカードブラスターに近いモデルガンである。
「留之助ブラスター」にはいくつかバージョンがある。
- 留之助ブラスターOG(2008年)
- 留之助ブラスターPROヒーローモデル(2010年)
- 留之助ブラスターPROポリスモデル(2011年)
- 留之助ブラスターPROワーコンモデル(2012年)
- 留之助ブラスターラバーガン(2013年)
- 留之助ブラスターPROリテイラーエディション(2015年)
- 留之助ブラスターPROリテイラーエディションHCG限定(2016年)
- 留之助ブラスター2049映画採用記念初回限定版(2016年)
- 留之助ブラスター2049スタントモデル・キット(2017年)
- 留之助ブラスター2049(2017年)
今回、劇場公開された「ブレードランナー2049」では、なんと留之助ブラスターPROリテイラーエディションが使われているとのことである。
ところが「ブレードランナー2049」のプロップマスターは、オークションで落札した本物のブラスターをもとに制作したと言っているらしい。
そこで中子真治氏は「ブレードランナー2049」で使われたデッカードブラスターの画像を検証したそうであるが、結果はやはり留之助ブラスターだったそうである。(詳細は以下の記事参照)
『ブレードランナー2049』のプロップマスターに読んでほしい
とてもおかしいことであるが、以前参加したイベント「ブレードランナーナイト3」において中子真治氏は、訴訟を起こすつもりはないと言われていた。
むしろ、留之助ブラスターが本物のデッカードブラスターとなったことを喜んでいた。
さてイベント「ブレードランナーナイト3」において何と驚くなかれ、くじ引きで大当たりして留之助ブラスターを中子真治氏および徳信尊氏より頂いた。
その時の写真(右から中子真治氏、私、徳信尊氏)
頂いた留之助ブラスターは、留之助ブラスターPROリテイラーエディションHCG限定(2016年)(※)というものであり、150挺しか制作されていない希少価値のあるものである。(中子真治さん、徳信尊さんありがとうございました)
※留之助ブラスターPROの北米配給元 Hollywood Collectibles Group (HCG)限定モデル
なお定価は8万円するが販売数が少ないことからヤフオクなどでは15万円も値がつくこともある非常に高価なモデルガンである。
以下が頂いた留之助ブラスターPROリテイラーエディションHCG限定の画像である。
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完成モデルガン 留之助ブラスター2049(ブレードランナー2049)