目次
1.バイオリンの名器ストラディバリウスとは
ストラディバリウスとは、アントニオ・ストラディバリ(1644-1737)により制作されたバイオリンやチェロ、マンドリン、ギターなどである。
バイオリンだけを示すわけではない。
ストラディバリウスは、約1200挺ほど制作されて現在は600挺ほど確認されているそうである。
今までで最も高値がついたのは、日本音楽財団所有のストラディバリウスであり、競売で約12億7500万円で落札されたそうである。
ちなみにその収益金は、全額、東日本大震災の被災地支援に充てられたそうだ。
photo by Håkan Svensson (Xauxa)
2.どんな音色なのか
ストラディバリウスの音色は独特なものがあると言われる。
そういう中でストラディバリウスの音色は、現代に制作された楽器より劣っているとする論文もある。
23人のプロ演奏家が複数台のバイオリンから評価し、4台を選ぶというものだ。
結果は、現代に制作されたバイオリンが選ばれ、ストラディバリウスは最も悪いものとして選ばれたそうだ。
実際のところは、素人には音色だけでは区別がつかない。
ただ、ストラディバリウスは歴史的価値があり、やはり素晴らしい名器には違いない。
ストラディバリウスというだけで音色が違って感じられるのも事実だ。
3.音色の秘密
最近の研究では、バイオリンの名器ストラディバリウスの音色は、バイオリンの材料である木材に防虫のために塗られた科学物質が影響している可能性があるという。
台湾大学の研究チームが調査した結果である。
ストラディバリウスの木片と現在のバイオリンのものと比較した結果だそうだ。
論文は、米科学アカデミー紀要(電子版)に掲載された。