VRヘッドセット(※)は、とても素晴らしい製品です。
※ヘッドマウントディスプレー(HMD:Head Mounted Display)とも呼ばれます。ヘッドセットは、本来の意味は頭部に装着するマイクのことですが、今ではヘッドマウントディスプレーと同じ意味で使われています。
このVRヘッドセットは、別世界に連れて行ってくれます。
日常のストレスから解放されることは間違いありません。
ところでVRヘッドセットにはいろいろな種類があり、何を購入して良いかわからないと思います。
他のサイトでも紹介していますが、専門的すぎてよく分からないのではないでしょうか。
間違った選択をして後悔しないように本記事では、そもそもVRヘッドセットとは、どんなものなのか、いろいろあるVRヘッドセットの違い、比較、そしてオススメについて初心者にも分かりやすく解説したいと思います。
この記事を最後まで読めば、あなたに最適なVRヘッドセットが分かることでしょう。
本記事の全体像
ある程度、VRについて知っている方は、直接、「7 どうやって選ぶの?オススメは?」を参照して下さい。
目次
1 VRヘッドセットとはなに?
1-1 VRヘッドセットとはなに?
VRヘッドセットとは、頭部に装着するゴーグルのようなものです。
そしてゴーグルの内側に右目、左目用の独立した小型のディスプレイが付いています。
この二つのディスプレイにより、VRを体感することができます。
1-2 VRとはなに?
VRとは、バーチャルリアリティ(virtual reality)のことで仮想現実とも呼ばれます。
コンピューターが人工的な空間を作り出して、自分がそこにいるかのように感じることが出来ます。
説明することが難しいですが、最近、公開された映画「レディ・プレイヤー1」のような世界が体感できるのです。
予告編だけでもVRの世界がどんなものかが分かると思います。
VRでは、どんな世界でも作り出せます。
例えばハワイ、イタリア、エジプトでもVRの世界では、直ぐに行けます。
エベレストの頂上だって行けます。
絶対いけないような場所、月や火星にさえ行けるのです。
そしてあたかもその場所にいるかような臨場感があります。
目の前にある物は、手に取れるような本物に見えるのです。
上から眺めたり、横から見たり、下から眺めることができます。
ほんの10cmくらい前にあるように見えるのです。
巨大な建築物は、本当に目の前にそびえ立っているように見えます。
高層ビルの屋上では、屋上から落ちそうになります。
遠くにある山は、本当に遠くにあるように見えます。
右を向けば、右の景色が見えます。
左を向けば、左の景色が見えます。
後ろを向けば、後ろの景色が見えます。
上を向けば、上の景色が見えます。
360度、どこでも見ることができるまです。
映画「レディ・プレイヤー1」のように別世界に没入することができるのです。
日常から非日常の別世界へ直ぐに行けます。
別世界の風景を眺めることでリラックスしてストレスから解放されることでしょう。
1-3 VR、AR、MRとの違い
バーチャル世界を体感するヘッドセットには、以下の3種類があります。
- ①VRヘッドセット
- ②ARヘッドセット
- ③MRヘッドセット
VR、AR、MRを略さずに言うと次の通りとなります。
- VR(仮想現実:Virtual Reality:バーチャルリアリティ)
- AR(拡張現実:Augmented Reality:オーグメンテッドリアリティ)
- MR(複合現実:Mixed Reality:ミックスドリアリティ)
①VR(仮想現実)とは?
「1-2 VRとはなに?」で説明した通り、VRは、コンピューターが作り出した人工的な仮想世界の中の映像を体感するものです。
②AR(拡張現実)とは?
ARは、VRとは違い現実世界の風景にCGの画像を重ね合わせたものです。
現実世界の映像にモンスターのCG画像を重ね合わせた「ポケモンgo」は、AR(拡張現実)の実例です。
③MR(複合現実)とは?
AR(複合現実)の上位に位置づけられるもので、現実世界り映像に付け加えられた物体のCGの画像だけでなく、そのCGの物体を動かすことができます。
動画では、ビルの模型のCG画像が重ね合わせています。
ビルの模型のCG画像は、動かすことができます。
MRヘッドセットは、今後、製造業で普及するものと思われます。
現在、自動車の設計開発などに実際に使われています。
本記事では、VR(仮想現実)ヘッドセットについて説明します。
2 どうしてVRの世界が体感できるの?
2-1 立体に見える仕組み
私たちは、左目と右目で異なる角度の像(物体に引いた直線)で見ています。
このように左目と右目で異なる角度で見えているとき、立体に見えます。
これをVRヘッドセットではどのように実現しているかというと次のように目の前に設置したディスプレイに図のように左右、異なる像を映し出すとあたかも遠くに立体の物体があるかもように見えるのです。
2-2 頭の動きと連動して映像も動く仕組み
以下のVRベットセットには、9つのLEDライトが付いています。(ブルーに光っている部分)
このLEDライトを左下のカメラが捉えます。
コンピュータがLEDライトの向きから、今、頭がどの角度を向いているのか、どの位置にいるのかを把握することで、頭の動きと連動して映像も動く仕組みとなっています。
(ヘッドトラッキングと言います)
3 どんなコンテンツがあるの?
3-1 VR対応のゲームソフトで遊べる
VR対応のゲームは、現在、数多く出ています。
VRが作り出す、ほんもののような世界の中で自分が主人公となり活躍することが出来ます。
次のようなジャンルのゲームがあります。
- ①恋愛ゲーム
- ②ホラーゲーム
- ③シューティングゲーム
- ④レースゲーム
- ⑤アクションゲーム
- ⑥スポーツゲーム
- ⑦アドベンチャーゲーム
- ⑧エロゲーム
①恋愛ゲーム
本物のような3D(立体)の彼氏、彼女が登場し、恋愛を楽しめるゲームです。
彼氏、彼女は、あたかもそこにいるかのようです。
普通では接近できない距離でも近づくことができます。
本当にそこにいるかのような体感のため、少しドキドキしてしまいます。
②ホラーゲーム
ホラーといったらゾンビが定番ですが、街、建物の中を歩き回り、ゾンビを退治したりします。
お化け屋敷の中に放り込まれた臨場感で本当に怖いです。
以前、富士急ハイランドの戦慄迷宮に行ったことがありますが、あれよりも怖いです。
③シューティングゲーム
例えば、戦場において自由に歩き回り、シューティングが行えます。
従来のソフトでもシューティングゲームはありますが、戦場はVRが作り出す本物そのものの仮想世界です。
臨場感ははんぱありません。
④レースゲーム
レースゲームは、VRゲームととても相性が良いです。
レース場を走るとき、本当にレース場にいるかのような錯覚を起こします。
レース場を走り、カーブを曲がるときなどは本当にドアに吸い付きそうな感覚になります。
⑤アクションゲーム
キャラクターを操作して世界を動き回るゲームです。
魔法と剣の世界だったり、インディージョーンズのような冒険の世界だったりします。
自由度があることが多く、その世界にどっぷり浸かることができます。
⑥スポーツゲーム
スポーツゲームには、ボクシング、GOLF、テニス、野球のゲームがあります。
現実の世界でGOLFは、GOLF場に行かなければできません。
テニスだったら、テニス場に行かなければできません。
野球も同じです。
VRのスポーツゲームは、その場に行かなくても、リアルにゲームを楽しむことが出来ます。
⑦アドベンチャーゲーム
映画のようにストーリーに従って進み、分岐点があってストーリーが枝分かれしていくゲームがアドベンチャーゲームです。
アドベンチャーゲームにもVRゲームがあります。
VRが作り出す仮想の世界はとても臨場感があります。
⑧エロゲーム
あまり詳しく書けませんが、AVを完全に超えています。
本物が目の前におり、手を触れることが出来そうでドキドキしてしまいます。
このようなソフトが普通に遊べるようになるとリアルな彼氏、彼女は不要になるかもしれません。
あまりにも過激で動画のサンプルはお見せできません。
3-2 YouTubeの360°VR動画を観る
YouTubeには、実はVRが楽しめる動画がアップされています。
2016年11月から配信がスタートしています。
Youtubeの360°VR動画をスマートフォンで表示させると以下のように左右二つの丸い動画に分かれて映し出されます。
「立体に見える仕組み」で説明したように左目用のディスプレイ、右目用のディスプレイを一つの動画で表示させています。
この動画をVRヘッドセットに映し出すことで立体に見ることができます。
現在、YouTubeには、数多くの360°VRが登録されています。
3-3 3D映画を観る
以下のような3D対応のBlurayソフトをVRヘッドセットで観ることが出来ます。
テレビの画面で観る3D動画と違い、VRヘッドセットで観る3D動画は、没入感が凄いです。
誰にも邪魔されず、自分ひとりの世界で3D映像を楽しむことができます。
4 VRヘッドセットの性能とは?
VRヘッドセットの性能は、解像度、リフレッシュレート、視野角の3つで決まります。
4-1 解像度
解像度とは、画像の緻密さのことです。
テレビの画面も解像度と同じです。
1920 ×1080のように表します。
ディスプレイを拡大すると次のような格子状になっていることが分かります。
緑色、赤色、青色の3原色でカラーの画像を表現しています。
この格子の縦横のライン数を1920 ×1080のように表します。
当然、解像度が低いと画像が荒くなり、高いと緻密になります。
VRヘッドセットも解像度が高いほど、本物に近い臨場感を得ることが出来ます。
4-2 リフレッシュレート
1秒間に画面が何回書き換わったを表します。
1秒間に100回書き換わった場合は、100Hzと表します。
パラパラ漫画のようなものだと思って下さい。
パラパラのスピードが速いほど滑らかに動き、スピードが遅いほど動きが不連続に見えます。
4-3 視野角
視野角とは、VRヘッドセットに映し出される光景の範囲を角度で表したものです。
角度が広いほど現実の視野角に近くなります。(下図の①より②の方が広い)
角度が狭いと双眼鏡で覗いているような感じになります。
4-4 VR空間を動く機能(ルームスケール)
ルームスケールの機能とは、部屋サイズの空間、例えば対角線5mの室内を動けるということです。
座ったり、寝転がったり、後ろを見たりという行動を実際(リアル)の部屋サイズの空間上で行えるという機能です。
VRの世界でも実際に自分が動いてるように感じるため、本当にVR空間の中にいるような錯覚が起きます。
次の動画を見て頂ければ、ルームスケールのイメージが分かると思います。
ところでルームスケールの機能は、全てのVRヘッドセットで実現できる訳ではありません。
またルームスケールの機能を使うためには、ある程度、広くて何も置いていない部屋を用意する必要があります。
モノが置いてあるとぶつかってしまうためです。
しかし、ルームスケールの機能を持ったVRヘッドセットでも、広い部屋を確保できない人のためにルームスケールを使わないモードも可能です。
4-5 眼鏡を掛けたまま使える
一部のVRヘッドセットは、眼鏡を付けたまま使うことができます。
逆に眼鏡をかけたまま使うことが出来ないVRヘッドセットもあります。
せっかく購入しても眼鏡をかけたまま使うことが出来ないのであれば、VRの世界を楽しむことが出来ません。
眼鏡をかけたまま使うことができるかがVRヘッドセットを選ぶ際の重要なポイントとなります。
5 接続する機器は?
VRヘッドセット単体では、VRの動画を楽しむことはできません。
VRヘッドセットにVRの動画を送り出す機器が別に必要です。
VRの動画を送り出す機器の種類に応じて使えるVRヘッドセットが異なってきます。
VRの動画を送り出す機器には、主に以下の3タイプがあります。
- ①ゲーム機(PlayStation4)
- ②パソコン
- ③スマートフォン(iPhone含む)
この3つのタイプに応じて使えるVRヘッドセットは、次の通りです。
5-1 ゲーム機に接続するタイプ
ゲーム機の中でVRヘッドセットを使える機種は、Sony製のPlayStation4のみです。
現在のところNintendo SwitchおよびXboxでは、VRヘッドセットは使えません。
PlayStation4に接続するVRヘッドセットは、PlayStationVRのみとなります。
なお、PlayStation4 ProにPlayStationVRを接続した場合、若干、画質が向上します。
5-2 パソコンに接続するタイプ
パソコンに接続するタイプのVRヘッドセットはいくつかあります。(後で説明します)
パソコンに接続するタイプは注意が必要
パソコンに接続するタイプは注意が必要です。
①ほとんどはOSがWindowsのパソコンでしか使えない
Macでも使用可能なVRヘッドセットも一部ありますが、ほとんどはOSがWindowsでないと使用できません。
②ハイスペックなパソコンが求められる
使用するパソコンはハイスペックなものが求められます。
そのため、通常は、VRヘッドセットとハイスペックPCを同時に購入することになります。
なお、スペック的にはデスクトップ型がお勧めです。
ノートPCでも探せばスペックを満たすものあります。
Macはどの機種でも使える訳ではありません。
パソコンに内蔵されている各部品ごとに必要なスペックがあります。
①CPU
CPUとは、パソコンの心臓部で情報処理を行う部品です。
このCPUの性能が良い程、パソコンが処理するスピードが速くなります。
VRヘッドセットで要求されるCPUの性能は、「Core i5-4590」というタイプのCPU以上が必要となります。
ただ、「Core i5-4590」は2014年に発売されたCPUであり、今、発売されているデスクトップであればほとんどのパソコンはクリアしています。
単体で購入する場合、3万円程します。
Intel CPU性能比較は、以下のサイトで確認すると良いでしょう。
インテル(Intel)CPU性能比較|ドスパラ公式通販サイト
②GPU
GPUとは、グラフィックス プロセッシング ユニットの略です。
画像処理に特化した部品です。
GPUの性能が良いほど画像処理が早くなります。
特に画像処理を使うゲームは、GPUの性能が良いほど動きが滑らかになります。
逆に性能が悪いとカクカクします。
VRヘッドセットでは、特にGPUが大事です。
「NVIDIA GeForce™ GTX 1060」以上の性能が求められます。
単体で購入する場合、価格は、3万円程します。
GPUの性能比較は、以下のサイトで確認すると良いでしょう。
グラフィックカード性能比較ベンチマークテスト|ドスパラ公式通販サイト
③メモリー
メモリーの容量は、多いほど処理能力は高くなります。
VRヘッドセットの機種にもよりますが8GBあれば良いでしょう。
普通のデスクトップでは、8GBのメモリーが内臓されていることが多いです。
④ビデオ出力
HDMIとは、パソコンとディスプレイを接続するコードの規格です。
HDMI 1.4が使えるパソコンであれば、VRヘッドセットは使えます。(一部の機種はHDMI 1.3でも動作するものもあります)
⑤USBポート
機種によっては、USB 3.0ポートx3、USB 2.0ポートx1のようにUSBポートが複数必要なものがあるため注意が必要です。
⑥OS
Windows10が搭載されていれば間違いありません。
一部のVRヘッドセットでは、Windows7、8で動作するものもあります。
具体的にVRヘッドセットが動作するかどうかチェックする方法があります。(後で説明します)
5-3 スマートフォンを使用するタイプ
スマートフォン(iPhone含む)を使用するVRヘッドセットは、VRゴーグルと呼ばれています。
次のように見た目は、VRヘッドセットと似ています。
ディスプレイ用のレンズが2つ付いています。
前方の蓋をあけてスマートフォンを格納できるようになっています。
スマートフォンの画面は、VR画像を楽しむ際、次のように二つの円状の画面になります。
一見、子供だましのようですが、意外に本格的なVRが楽しめます。
VRゴーグルでは、VR対応のアプリやYouTube360°VRを楽しむことが出来ます。
5-3 一体型タイプ
一体型のVRヘッドセットは、ゲーム機、パソコン、スマートフォンを使わずにVRの世界を体感できるものです。
手軽にVRを楽しめるタイプです。
コンテンツは、Netflix VR、DMM VR、YouTube360°VRが楽しめます。
ゲーム機、パソコンを使うタイプと比べると気軽に使える点は利点ですが、コンテンツの面では、ゲームソフトが少ないなどがデメリットとなります。
6 どんなVRヘッドセットがあるの?
どのようなVRヘッドセットがあるかを表にまとめると次のようになります。
接続する機器 | VRヘッドセットの種類 |
PlayStation4
PlayStation4 Pro |
PlaySationVR(sony製) |
パソコン | Oculus Rift cv1(Oculus製)
VIVE(台湾HTC製) VIVE PRO(台湾HTC製) |
スマートフォン(iPhone含む) | VRゴーグル 複数のメーカーから販売 |
一体型 | VIVE FOCUS(台湾HTC製)
Oculus Go(Oculus製) Oculus Quest(Oculus製) Mirage Solo(Lenovo製) |
6-1 PlayStation4またはPlayStation4 Proに接続するタイプ
ゲーム機の中でVRヘッドセットを使える機種は、Sony製のPlayStation4のみです。
現在のところNintendo SwitchおよびXboxでは、VRヘッドセットは使えません。
PlayStation4に接続するVRヘッドセットは、PlayStationVRのみとなります。
既にPlayStation4を所有しているのであれば、後は「PlayStationVR」および「PlayStation Camera」(※)を購入するだけでVRの世界を体感することができます。
※「PlayStation Camera」は、「2-2 頭の動きと連動して映像も動く仕組み」で説明したPlayStationVR本体のLEDライト(青い光)をキャッチして、頭がどの角度を向いているのか、どの位置にいるのかを把握するためのカメラです。
引用 https://www.jp.playstation.com/psvr/
「PlayStationVR」と「PlayStation Camera」は単品でもセットでも販売されています。
6-2 パソコンに接続するタイプ
パソコンに接続するVRヘッドセットは、実質的には次の3種類となります。
ただし、使用するパソコンはハイスペックなものに限定さります。(後で説明します)
①Oculus Rift(オキュラス リフト)
facebookの関連会社であるOculus社が販売するVRヘッドセットです。
②HTC Vive(エイチティーシーヴァイヴ)
HTC Viveは、台湾のHTC社とアメリカのValve社が共同開発したVRヘッドセットです。
③HTC Vive PRO(エイチティーシーヴァイヴ プロ)
HTC Vive PROは、HTC Viveの上位モデルです。現在、最高の性能を持つVRヘッドセットです。
PlayStationVR、Oculus Rift、HTC Vive、HTC Vive PROの性能の比較です。
性能 | PlayStationVR(※1) | Oculus Rift | HTC Vive | HTC Vive Pro |
解像度 | 1,920×1,080 | 2,160×1,200 | 2,160×1,200 | 2,880×1,600 |
リフレッシュレート | 120Hz, 90Hz | 90Hz | 90Hz | 90Hz |
視野角 | 100度 | 110度 | 110度 | 110度 |
ルームスケール | なし | あり(別途、センサー購入要) |
あり |
あり |
眼鏡 | 使用可能 | 厳しい |
使用可能 |
使用可能 |
価格(※2) | 4万円位 | 6万円位 |
7万円位 |
17万円位 |
青色 他機種よりも優位なもの
※1 PlayStation Camera付き
※2 2018.11.5時点の価格(標準的なセット価格)
性能からは、HTC Vive PROが最も優れていますが、価格は高いです。
パソコンに接続するタイプは注意が必要
パソコンに接続するタイプは注意が必要です。
使用するパソコンはハイスペックなものが求められるからです。
推奨スペックは以下の通り。
PCスペック | Oculus Rift | HTC Vive | HTC Vive Pro |
CPU | Intel i5-4590 / AMD Ryzen 5 1500X以上 | Intel Core i5-4590、AMD FX 8350 | 同左 |
GPU | NVIDIA GeForce GTX 1060、AMD Radeon RX 480以上 | 同左 | 同左 |
メモリー | 8GB以上 | 4GB以上 | 同左 |
ビデオ出力 | HDMI 1.3 | HDMI 1.4、 DisplayPort 1.2 以降 |
DisplayPort 1.2 以降 |
USBポート | USB 3.0ポートx3 USB 2.0ポートx1 |
USB 2.0ポートx1 | USB 3.0 以降 ×1 |
OS | Windows 10 | Windows 7 SP1、 Windows 8.1 以降、 Windows 10 |
Windows 8.1, Windows 10 以降 |
引用
通常のパソコンでは上記のスペックを持っていません。
ゲーム用のゲーミングPCであれば、推奨スペックを満たしているかもしれません。
VRヘッドセットが使えるパソコンかどうかチェックする方法
推奨スペックは、パソコンに詳しくないとよく分からないと思います。
そこでVRヘッドセットの各メーカーは、スペックを満たしているかどうかチェックするツールを提供しています。
①Oculus Riftが推奨するPCかどうかテスト
次のサイトの「ダウンロード」を押下し、ツールをダウンロードし、実行してください。
サイトの画像
実行すると次のように推奨スペックであるかどうか結果が表示されます。
(グラフィックスとプロセッサーがスペックを満たしていない例)
②HTC Vive、Vive Proが推奨するPCかどうかテスト
次のサイトの「テスト」を押下し、ツールをダウンロードし、実行してください。
サイトの画像
実行すると次のように推奨スペックであるかどうか結果が表示されます。
(グラフィックスとプロセッサーがスペックを満たしていない例)
6-3 VRゴーグル
スマートフォン(iPhone含む)を使用するVRヘッドセットは、VRゴーグルと呼ばれています。
様々なメーカーが販売しています。
VRゴーグルは、ピント調節機能がある場合、メガネなしでVRを体感することができます。
VRゴーグルは、価格が数千円のものがほとんどで、スマートフォンさえあれば手軽にVRを体感できます。
VR入門用としては良いと思います。
ただし、本格的なVRを体感したいのであれば、PlayStationVRなどのハイエンドのVRヘッドセットがお勧めです。
画像引用 Amazon
6-4 一体型VRヘッドセット
一体型VRヘッドセットは、ゲーム機、パソコン、スマートフォンなどがなくても、手軽に一体型VRヘッドセット単体でVRの世界を体感できるものです。
現在、発売されているパソコンに接続するVRヘッドセットは、実質的には次の4種類となります。
今の支流は、ゲーム機、パソコンに接続するタイプですが、将来的には、一体型ヘッドセットが主流になると思われます。
①Oculus Go
「Oculus Go」は、Oculus社が2018年5月に発売した一体型VRヘッドセットです。
②Oculus Quest
「Oculus Quest」は、2019年春を予定しているOculus社の一体型VRヘッドセットです。
「Oculus Go」の上位機となります。
③VIVE FOCUS
「Vive Focus」は、HTC社が2017年11月に発売した一体型VRヘッドセットです。
④Mirage Solo
「Mirage Solo」は、Lenovo社が2018年5月に発売した一体型VRヘッドセットです。
性能 | Oculus Go | Oculus Quest | VIVE FOCUS | Mirage Solo |
片目解像度 | 1280 x 1440 | 1600 x 1440 | 1440 x 1600 | 1280 x 1440 |
リフレッシュレート | 60Hzor72Hz | 72Hz | 75Hz | 75Hz |
視野角 | 110度 | 110度? | 110度 | 110度 |
トラッキング(※1) | 3DoF | 6DoF | 6DoF | 6DoF |
眼鏡 | 使用可能 | 使用可能 |
使用可能 |
使用可能 |
価格(※2) | 2万円台 | 4万円台(想定) |
7万円台 |
4万円台 |
発売時期 | 2018年5月 | 2019年春予定 | 2017年11月 | 2018年5月 |
青色 他機種よりも優位なもの
性能からは、Oculus Questが最も優れていますが、未発売です。
現時点では、VIVE FOCUSが最も優れていますが、価格は7万円弱もします。
※1 トラッキング
トラッキングとは動きを感知する機能のことです。
DoFは、「degree of freedom」の略です。移動できる「自由度」を表します。
3DoFは3つの方向に自由に動けることを表します。
6DoFは6つの方向に自由に動けることを表します。
3DoF
「頭の傾きや回転」を感知する方向が3つあることを示しています。頭を前後と左右の傾きと回転の3軸となります。
6DoF
「頭の傾きや回転」以外に前後左右と上下への移動が可能です。
※2 価格は、2018.11時点のものです。
7 どうやって選ぶの?オススメは?
VRヘッドセットの選び方
PlayStation4に接続するPlayStationVRもあれば、パソコンに接続するタイプもあり、スマートフォンを使用するものもあれば、単体で使える一体型があります。
どれを購入すればよいのかとても悩むところです。
選び方には、次の4つのポイントがあります。
- ①性能
- ②イスに座ったままor自分自身が動き回ってVR空間を楽しむ
- ③接続する機器の種類
※1 自分自身が動き回ってVR空間を楽しむためには、ある程度の広さの部屋を用意する必要があります。機種によっては、イスに座ったままVR空間を楽しめるモードを選べるものもあります。
※2 別途、センサー購入が必要
①オススメ!(PlaystationVR)
PlayStationVR
VRヘッドセット本体です。PlayStation4を持っている場合は、PlayStationVR PlayStation Camera同梱版)を購入するだけでVRを体感することができます。
PlayStation4
PlatStation4を持っていない場合、合わせて購入する必要があります。
PlayStation4 Pro
PlatStation4を持っていない場合、上位機種のPlatStation4 Proを購入する選択肢もあります。
PlatStation4よりもVRの性能が向上します。
②おすすめ!(Oculus Quest、VIVE FOUCS、Mirage Solo)
①Oculus Quest
2019年の春に発売予定です。
情報が入りましたらこの記事に追記します。
②VIVE FOUCS
こちらのサイトから購入できます。
③Mirage Solo
Amasonから購入できます。
③最上位を求める人向け(Oculus Rift、HTC Vive、HTC Vive Pro)
①Oculus Rift(オキュラス リフト)
Amasonから購入できます。
次のセンサーを購入することでルームスケール機能が使用できるようになります。(自分自身が動き回ってVR空間を楽しむための機能)
②HTC Vive(エイチティーシーヴァイヴ)
Amasonから購入できます。
③HTC Vive Pro(エイチティーシーヴァイヴ プロ)
Amasonから購入できます。
④合わせて購入したいハイスペックパソコン
パソコンに接続するタイプのVRヘッドセットの場合、ハイスペックなパソコンが必要となります。
次のツクモのゲーミングPCは、パソコン向けVRヘッドセットの要件を満たしています。
15万円台で販売されています。(2018.11時点の価格です。価格は変動します)
注意 モニター、キーボード、マウスは別途、購入が必要です。Wifiには非対応のため別途、Wifiを使いたい場合、子機を購入する必要があります。
PCスペック | Oculus Rift | HTC Vive | HTC Vive Pro | GA7J-D180Tのスペック |
CPU | Intel i5-4590 / AMD Ryzen 5 1500X以上 | Intel Core i5-4590、AMD FX 8350 | 同左 | 〇インテルIntel i7-8700 |
GPU | NVIDIA GeForce GTX 1060、AMD Radeon RX 480以上 | 同左 | 同左 | 〇NVIDIA GeForce GTX 1060 |
メモリー | 8GB以上 | 4GB以上 | 同左 | 〇8GB |
ビデオ出力 | HDMI 1.3 | HDMI 1.4、 DisplayPort 1.2 以降 |
DisplayPort 1.2 以降 | 〇HDMI×1、 DisplayPort×3 |
USBポート | USB 3.0ポートx3 USB 2.0ポートx1 |
USB 2.0ポートx1 | USB 3.0 以降 ×1 | 〇USB3.0ポートx2(Oculus Riftの場合※) |
OS | Windows 10 | Windows 7 SP1、 Windows 8.1 以降、 Windows 10 |
Windows 8.1, Windows 10 以降 | 〇Windows 10 Home (64ビット版) |
※Oculus Riftを使用する場合、USBポートが不足するため、別途、USBハブを購入する必要あり。
Oculus RiftとUSBハブとの相性がある。以下のUSBハブは相性が良い。(複数ユーザ実績あり)
他の方のブログですがUSBハブについては次の記事に詳しく書かれています。